【台風12号】台風一周??その原因と 過去のおかしな軌道の台風をまとめてみた
台風がすごくなりそうですね。しかも、台風が愛知県の真上を通るそうなので少し怖いです。サークルも中止になったので、思い切りテスト勉強ができるのでちょっと良かったかなと思ってます。どうもいーんちょーです。
今回は、軌道が通常とは異なっている台風12号について、軌道がおかしい原因と過去にあったおかしな軌道をとる台風について紹介していこうと思います。
軌道がおかしい?台風12号について
日本の南で発生した台風12号(通称:ジョンダリ)は通常とは異なった軌道をしている。通常、台風は日本の西から東に向けて進路をとっていく。
下の画像は2016年の台風18号の軌道である。
(↑気象庁より)
このように南から日本に接近し、西から東に移動するのが本来の台風の軌道である。
しかし、台風12号を見てみよう。
(↑気象庁より)
通常とは逆なのにお気づきだろうか。東から西へと移動しているのである。ではどうして、このような軌道をしているのだろうか?
なぜおかしな軌道をとるのか
おかしな軌道の原因は寒冷渦というものである。
図にあるように反時計方向に回転する寒冷渦というのが日本の南にあって、その回転に巻き込まれているのである。
猛暑の原因であった高気圧がちょっと東の方に逃げ、下から寒冷渦がやってきたという事である。そのため、台風12号が寒冷渦に巻き込まれておかしな軌道をとるようになったということである。
結論として
- 高気圧が東に逃げる
- 下から寒冷渦がやってくる
- 台風がちょうど通りかかる
このような原因が重なったため、台風12号はおかしな軌道をとるようになったのである。
このような、通常とは異なった軌道をとるような台風を「複雑な動きをする台風」(迷走台風)と呼んでいる。過去にも面白い軌道をとった複雑な動きをする台風(迷走台風)があるため、ここで紹介しておこう。
過去の「複雑な動きをする台風」
Uターン型 1995年 台風9号
(↑weathernews より)
この台風は、気奄美大島付近でUターンし、結局日本に上陸することはありませんでした。
そのまま通過型 1978年 台風6号
(↑weathernews より)
この台風はマリアナ付近で迷走した後、日本に近づきましたが結局上陸することはなく、中国大陸に抜けていきました。この台風はマリアナ付近で台風になったあと、奄美大島付近で熱帯低気圧となり、その後また東シナ海で台風になるというおかしな台風でもありました。
急に進路変更型 1968年 台風6号
(↑weathernews より)
この台風は九州の南から東シナ海に留まり、その後対馬海峡から日本海に進みました。この台風が温帯低気圧化したあと、台風の運んできた湿った空気が岐阜県に集中豪雨をもたらし、飛騨川に土石流とともにバスが転落、104名が亡くなる史上最悪のバス事故が発生させた、被害の大きかった台風であった。
渦巻き型 1960年 台風14号
この台風は日本に芳賀氏側をぐるぐると渦を巻くように北上していった。個人的に一番面白いなと思った台風である。
円型 2003年 台風18号
日本の南側をぐるっと円を描くような軌道をとっている。この軌道は非常に珍しい軌道であるらしい・・・。
円型2 2016年 台風10号
これも、日本の南側をぐるっと1周した後、東北地方に上陸した台風である。東北地方を縦断したため、甚大な被害があった。
直線型 2016年 台風19号
フィリピン付近をほぼ直線のように通り抜けた。
2016年はおかしな軌道の台風が2つ存在する珍しい年であった。
おかしな軌道の台風は意外と存在しているんだなーと思いました。これから台風が通過して被害が出てくると思うので、自分の身の安全を最優先に今夜乗り切りましょう。